術後の指示

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生検後

出血

創部をガーゼで覆い、1時間ほど噛んで圧迫するように指示されることもあります。その後、ガーゼは除去し廃棄してください。出血の持続や再出血がない限りは、ガーゼ交換は必要ありません。

痛み

処方された痛み止めは、患部に不快感を感じる前に服用してください。そのタイミングとは通常、局所麻酔が切れてくる頃になります。胃が空っぽの状態で痛み止めを飲むと吐き気が起こることがあるため、食事や飲み物と一緒に内服することが推奨されます。痛みどめを飲むと、ぼんやりしたり、物事に対する反応が鈍くなることがあります。内服中は車の運転や機械の操作等はしないでください。最もよい経過のため、飲酒は避けるようにしてください。アスピリンや、アセトアミノフェン(Tylenol®)またはイブプロフェン(Advil®またはMotrin®)等の市販薬は、適宜使用していただいてかまいません。

食事

局所麻酔が完全に切れるまで食事はしないでください。初日は、柔らかいものや熱くないものをなんでも食べてかまいません。生検部位の反対側で噛んでください。初日は、熱い液体や食べ物を摂取しないでください。硬いものや、歯ごたえのあるカリカリしたものも創部を傷つける恐れがあるため避けてください。その後はできるだけ早いうちに固形物を食べ始めて、普段の食事に戻るようにしてください。

腫れ

腫れは大半の外科的処置後に予測されることで、程度は通常その処置・手術の規模に比例します。口の周りや頬・目・顔の外側が腫れるのは異常ではありません。これは手術に対する身体の正常で健康な反応です。多くの場合、手術翌日まで腫れはあまり目立たず、ピークは術後48〜72時間に訪れます。腫れや不快感はアイスパックを患部に直接貼用することで最小限におさえることができます。術後24〜48時間は、アイスパックをバイオプシー施行部位周辺から顔の外側に向かって貼用します。睡眠中以外は、アイスパックは、30分間当てた後は30分間はずします。術後48時間を経過すると、アイスパックをしても特別な効果は得られません。その時点では逆に、腫れを速く軽減させるには温めることが有効になります。場合によっては、腫れが1週間以上続くことがあります。

縫合部

生検をした部位は縫合することがあります。早い時期で縫合が1つや2つほどけてしまっても心配はいりません。使用した縫合糸が溶けるタイプの吸収糸か、抜糸が必要か否かは医師よりお伝えします。

口腔の清潔

生検翌日の朝に、塩を入れたぬるま湯(グラス1杯のぬるま湯に小さじ½杯の塩)で、やさしくうがいすることから始めてください。1日4〜5回(とくに食後)を数日間続けます。歯磨きはできる範囲内で丁寧に行います。生検部位周辺は避けて磨くことを忘れないように十分注意してください。塩水でのうがいのかわりに、当院の医師が抗菌薬入りのマウスウォッシュをお出しすることがあります。

生検の結果

生検で採取した検体は、Diagnostic Laboratory Services (DLS) またはHawaii Radiologyに提出します。通常は結果が出るまでに5〜7日かかります。生検の結果は、経過観察の診察予約日または電話にてお知らせします。

ご質問や不安な点があれば、当院にお知らせください。